にせんねんもんだいについて

YouTube投稿した動画の補足として記事にしていく

にせんねんもんだいは1999年当時大学生であった高田正子(Gt)在川百合(Ba)姫野さやか(Dr)により結成された女性3人からなるスリーピースバンドである
ジャンルはミニマルテクノ・ノイズ・エクスペリメンタル
サークルにてノイズに触れ合いこれならできそうとスタジオに入ったのがきっかけとなった。初期はThe Velvet Underground, The Vaselines, Beat Happeningなどのコピーを行っており、Pan Sonic, Throbbing Gristle, Factory Floor, goat, 灰野敬二などを好んでいるよう。
最初期のEP それで想像する ねじ にはSonic Youth, This Heat, Pop groupなどのカルトバンドが曲名に付けられており趣向が垣間見られる。

パソコンでの打ち込み、シーケンスなどは使用せず,BPM150ほどのテンポで4/4の反復リズムを刻み、音をループさせながら音を積み重ね構築しライブを行っており、ギターも所謂ギター的な使用はされずフィードバックノイズや金属音などSEを発生させる装置として機能している。インダストリアルとも言える無機質で人間味のないサウンド、永遠に続くような空間は#N/A-該当なしとも通じ松本俊夫の聴く実験映像を連想させる。集中したい時などにピッタリ!
ギターはGuyatone LG-130T, Boss DD-3, Boss Bass Equalizer, Electro-Harmonix 45000, Boss Reverb

2004年より自主レーベル”美人レコード”から多数音源リリースしているが、Smalltown Supersound, Woe To The Septic Heart!, On-U Soundなど海外レーベルからも流通しておりゆらゆら帝国建国者坂本慎太郎氏主催のZelone Recordsからもアナログ版(Nisennenmondai EP)などをリリースしている。
海外遠征ツアーも頻繁に行いBattlesからの前座に指名、Primal Scream来日時のオープニングアクト、Squarepusher率いるバンドShobaleader Oneの来日サポートアクトを務めたりもしており、2015年リリース”N’”では落合SOUPにて共演したShackletonがリミックスを担当した曲もリリースされ、2016年リリースの#N/AにはプロデューサーにUKアンダーグラウンドのレジェンドAdrian Sherwoodを迎え、マスタリングはベルリンの誇る政界屈指のエンジニアRashad Beckerが担当しており日本国内のみならず外国からの支持も熱い。
国内では坂本龍一主催のNo Nukesというイベントに出演したり、ゆらゆら帝国でお馴染みPeace Musicの中村宗一郎、石原洋ペアがリ・レコーディングしたNisenenmondai EPなどがある(Zelone Recordsより発売)。石原に至っては間違いなく現在の東京で最高のロック・バンド、にせんねんもんだい。座標軸と双曲線によってコントロールされているかのような理工学系女子サウンドは信じられないほどクール。前衛、アングラ、物語性といった手垢の付いた価値観を瞬時に無効にする、コトバのはるか先にある音像のみの世界。とコメントしている。
坂本慎太郎が手がけたMusic Video、#6,#N/Aなどもファンの心をくすぐっている。
オシリペンペンズとのスプリットも発売されている。



2016年10月20日にリリースされたExperimentalの頭文字から名付けられたアルバム”E”を最後に音沙汰がなくなっていたが、2020年7月3日に落合SOUPのBandcampにてドネートとしてS1,S2が発表された。

N,N’,#N/Aを聴いておけば間違いない

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