この心臓の絵は、2013年6月8日に自主レーベル “Bodhi Records”からリリースされた『crawl on the ground』という東京付近で精力的に活動していたオルタナティブバンドを10組以上収録したオムニバスアルバムのカバージャケットに描き下ろしました。
心臓といえば我々人間の中央付近に存在し、電気信号で動き、全身に血を巡らせている重要な臓器で、止まると死んでしまうことは子供でも知っていることでしょう。
また、カトリック教会ではキリストの心臓は人類への愛の象徴「聖心」と呼ばれており、吸血鬼は杭が心臓に刺さると死ぬと言った伝承もあることから、昔の人にとっても愛を表現したり、生死に関わるもの、といった認識でした。
ちょっと肥大気味のこの心臓は簡潔にいうと、今を精一杯生きることを表現しました。
心臓は頑張りすぎると筋肉が厚くなり機能が低下します。
心臓は気分や精神状態の波で心拍数が変動したり、リズムの速さにもつられたりします。
当時のぼくは新肥大してもいい、寿命を削ってでもやりきりたいという想いがあり覚悟を投影したことを覚えています。
前年には幼い頃から映画館に頻繁に連れて行ってくれていた最愛の祖父を心臓発作で失ったことも大きな要因だったと思います。
長くなりましたがまとめますと、この心臓には複合的な願いや勢い、ライフスタイルや等身大の当時の自分自身が反映されています。
力強さの象徴として、ご購入者様のこれからの益々のご繁栄を願っております。
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